A.A.O.の開設趣旨
これからのネット社会において、ウェブコンテンツ/ウェブサービスのアクセシビリティ確保はとても重要な課題です。我が国でもようやくウェブアクセシビリティに対する関心が高まり、JISガイドラインの策定作業も進んでいますが、現実のウェブのアクセシビリティは、米国等に比べかなり遅れているのが実情です。
アライド・ブレインズ株式会社は、10年ほど前から高齢者・障害者のIT利用/ネット利用の調査研究等を行い、2001・2002年度には総務省のウェブアクセシビリティ実証実験の事務局を務めました。A.A.O.は、それらの経験を出発点として、ウェブアクセシビリティに関する有用な情報や支援サービスを提供し、日本のウェブアクセシビリティを高める手助けをすることを目的としたウェブサイトです。
A.A.O.では、アクセシブルなウェブサイト構築にとって重要な3つの要素をご提供し、アクセシブル・サイト提供をトータルに支援します。
アクセシビリティに関する正しい知識
アクセシブル・サイトを作るには、まず配慮すべき利用者(障害者・高齢者)に関する知識や、HTMLをはじめとするウェブ構成技術に関する知識が必要になります。技術の変化が激しい今日、アクセシビリティ実現の技術や考え方も変化し続けており、最新の知識・情報を知ることも大切です。A.A.O.では、必要な基礎知識から最新技術動向まで、幅広い情報をご提供します。
アクセシブル・サイト制作を支援するツールとサービス
一般的なウェブページ制作ソフトではアクセシブルなコンテンツ制作は困難なため、様々な支援ツールやサービスが提供されるようになってきました。A.A.O.では、アクセシブル・サイト制作支援ツール、支援サービスに関する情報をご提供します。さらに、「ウェブヘルパーASP(A.A.O.版)」をはじめとする有用な支援ツールを用意し、アクセシブル・サイト制作に取り組む方々に対する基本的なソリューションをご提供いたします。
制作者・提供者と利用者の連携支援
ウェブサイト提供者・制作者側の努力だけでは満足なアクセシビリティの確保は難しく、コンテンツ制作過程においてユーザー(障害者や高齢者)の意見・要請をいかに反映していくかが重要なポイントになります。A.A.O.では、ウェブ利用者からのアクセシビリティに関する情報発信をご支援するとともに、ウェブサイト制作者・提供者と利用者の情報交換や連携のためのしくみをご提供し、制作者・提供者と利用者双方のコラボレーション(協働作業)によるアクセシビリティ向上を推進します。