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- データで診る自治体サイト -
No.3 代替テキスト対応状況の傾向

[ 2007年2月21日 ]

執筆担当
目次 徹也
(めつぎ てつや)


アクセシビリティの最も基本的な配慮

代替テキストとは、皆さんご存じのとおり、画像を読めない利用者への配慮としてページの作成時に用意するものです。
ウェブサイトでは、リンクメニューや文章の見出し、お知らせの内容など重要な情報が画像を用いて表現される場合があります。そのため、画像に代替テキストの無いページでは、音声読み上げソフトの利用者などが提供されている情報を適切に把握出来ないという問題が生じています。
数あるアクセシビリティの問題の中でも極めて深刻であることから、画像に代替テキストを用意することは、アクセシビリティの最も基本的な配慮とされ、サイト管理者や制作者の間でもこの数年の間にだいぶ知られるようになりました。

サイトの半数のページで配慮が全く無い自治体も

「2006全国自治体サイトアクセシビリティ実態調査」では、ウェブサイト解析プログラムCRONOS2を用い、自治体サイトにおける代替テキストの状況を調査しました。
この調査では、サイト全体のアクセシビリティの状況について5段階のレベル(A,B,C,D,E)を設定し評価しています。最も評価の高いAレベルを獲得する条件の一つが、「画像に対する代替テキストがきちんと用意されているページの割合がサイト全体の9割を超えること」となっていましたが、これを満たしたのは、調査対象とした自治体180サイト(人口20万人以上自治体及び東京23区)のうち34という結果となりました。

ウェブアクセシビリティは、人口規模の比較的大きな自治体から対応が進みつつあるという傾向があり、今回対象とした180自治体は、自治体全体のアクセシビリティ対応をリードしていくべき立場にいらっしゃるとも言えます。そのような認識から今回の結果を見ると、アクセシビリティ対応はまだ道半ば以前と言えるのではないかと思います。
調査対象の中には、対応にかなり問題がある自治体サイトがありました。ページ内の画像に対する代替テキストが一つも用意されていないページが、サイト全体の3割を超える自治体が16ありました。中には、サイト全体の5割を超える自治体も複数あります。このようなサイトでは、情報を探せなかったり、読み取れ無かったりという問題が頻繁に生じているはずです。

代替テキストに配慮の無いページは他の問題も多い

この調査では、代替テキストを「アクセシビリティの基本的な配慮を象徴するもの」と位置づけて調査項目としました。前述のとおり、極めて深刻な問題への配慮であることが一番の理由ですが、実はもう一つ理由があります。
様々なサイトの診断や改善支援を担当してきた経験から、代替テキストの配慮が出来ていないページでは、その他のアクセシビリティ配慮も不十分であることがほとんどであると実感しています。たとえば、リンクテキストが分かりにくかったり、色使いに配慮が無かったり、ページのタイトルがついていなかったりというケースが多々見受けられます。
サイトに関する解析データを見るときに、「代替テキストに配慮の無いページの割合」について、「代替テキストに限らず、アクセシビリティに重要な問題がある可能性が高いページの割合」と読み替えて確認するという視点も必要だと思います。

サイト全体で一貫した対応を行う重要性

この調査では、サイト全体での対応状況を評価しています。対応が出来ているページと出来ていないページが混在する状態は、利用者の混乱や困難の原因になるからです。特にアクセシビリティの基本的な配慮については、サイト全体で一貫して行うことが重要になります。
アライド・ブレインズでは、このような観点から今後も引き続き調査を企画していきたいと考えています。皆様がサイト改善の目標を設定し、取組みを計画する際に、何かしらの参考になれば幸いです。

次回(2月28日予定)は、HTMLの構造化対応の状況をテーマにコラムを掲載します。調査の結果は、対応の進んでいる自治体とまだ着手出来ていない自治体に大きく分かれました。

ウェブサイト解析プログラムCRONOS2
「2006年自治体サイト全ページアクセシビリティ実態調査」に使用したCRONOS2は、サイト内の全ページを解析し、アクセシビリティをはじめとするサイト内の様々な問題を統計的に明らかにします。

  • 利用者に公開されている全ページについて、問題の有無を確認できます。
  • 代替テキストに関する問題の有無を、ディレクトリ別に集計することが出来ます。
  • オプションサービスの「基本解析データ」を使い、代替テキストに問題のあるページを具体的に把握し、修正計画の検討や、修正指示に活用することが出来ます。

CRONOS2ウェブサイト解析サービスのご紹介

2006年自治体サイト全ページアクセシビリティ実態調査
アライド・ブレインズでは、平成18年8月から10月にかけ全国約180自治体のホームページを対象に実施。調査概要と結果の詳細は、ウェブアクセシビリティ実用サイト「A.A.O.」で紹介している。

「2006全国自治体サイトアクセシビリティ実態調査」

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