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わたしとWebとパソコンと
No.2 肢体障害者の施設の中で(後編)

[ 2008年2月4日 ]

岩渕正樹さんの写真 インタビュアー
岩渕正樹さん
(いわぶち まさき)

吉田有紀子さんの写真清水正男さん
(しみず まさお)



前回に続いて、清水正男さんのインタビューを紹介します。(前回のインタビューを読む

トラブルが多いのが一番

岩渕:パソコンを使う上で、ウェブを利用する上で、こういったところは使いにくいということがありますか?

清水:パソコンでいうと、トラブルが多いのが一番です。ちっちゃなトラブルでも解決するまで1時間も2時間もかかるので、特に初心者にはワケが分からず大変です。できることが多いから使いこなすのが難しいです。
パソコンを操作している写真

岩渕:使いこなそうなんて思わなければいいんです。だって、世の中に電子レンジとかファックスとか機能満載の電化製品は山ほどありますが、レンジはチンできれば十分だし、ファックスは送れれば十分です (笑)

清水:そうですね。年寄りとか初心者とかも使うわけだから、簡単で分かりやすい確実なものが良いですね。だって、機能を多くすればそれだけトラブルも多くなるわけで。

岩渕:パソコンなんて最たるもの (笑)。ウェブではどうですか?

ゴチャゴチャは苦手

清水:やっぱり字がゴチャゴチャしているのは苦手です。リンクするところも分かりづらいし。メニューの項目があっちこっちに飛んだりするのも見づらいので、肩や目が疲れます。

縦に長いページだと、下にスクロールさせるためにはヘッドポインターでキーボードをうなずく感じで、何度も何度もキツツキが突っつく感じで操作しなくてはならないので、肩や首が疲れます。キーボードと画面と視線を行ったり来たりさせなくてはならないので、目も疲れます。

ヘッドポインターの棒は長いので、どうしても画面から離れた状態で操作することになり、画面の文字が小さいときでも、画面に近づくことができません。そんなときには文字を大きく出来るはずなんですが、文字を大きくできないサイトは困ります。

岩渕:フォントを固定するのは掟破りなんですけどね。

清水:仕方がないことかもしれませんが、ページにコマーシャルが多いのは、目がコマーシャルのほうに行ってしまって内容に集中できなくなってしまいます。お役所のホームページにどうしてコマーシャルがあるのか理解に苦しみます。せめてトップページにはコマーシャルを載せないでほしいですね。

岩渕:同感です。ところで、パソコンの使いにくいところには、どのような設定や工夫をしているのでしょうか?

工夫してパソコンを

清水:首から下が動かせないので、頭に付けたヘッドポインターでキーボードを押すことで全ての操作をしています。
ただ、ヘッドポインターだと一度にひとつしかキーが押せないので「ユーザー補助」の「キーボード」の「固定キー機能を使う」を設定しています。ヘッドポインターは長くても短くても首や目が疲れるので、長さの調整がとても大事です。
ユーザー補助の固定キー機能

また、「ユーザー補助」の「マウスキー機能を使う」を設定し、数字キーを押すことで、マウスカーソルを移動させています。
ユーザー補助のマウスキー機能

キーボードですが、自分の押しやすい角度になるように、キーボードの台を工夫してもらいました。電源のスイッチも、自分で押せるように滑り止めのゴムを付けてあります。パソコンの机も電動車椅子で膝がつかえないように作ってもらいました。
工夫した机の写真

岩渕:ウェブサイトの閲覧ではどうですか?

清水:絵のページだと画面の表示を、全画面にして見ています。そんなことくらいですかね。あと、なるべくテンキーを使って移動しています。画面の移動でも、キーボードショートカットを使うことで、操作の数を少なくしています。
テンキーで操作している写真

岩渕:この際ですから、パソコンやソフトのメーカーに、こうなるともっと使いやすいのになぁというご希望をお聞かせください。

ワケの分からないソフトは

清水:パソコンのトラブルが多いんですね。大切な時間を使っているので、パソコン自体がトラブルを自己診断して直してくれるような賢いパソコンになってほしいです。年寄りも使っているわけなので、誰でもある程度は使えるような簡単なものになってほしいです。

それと、パソコンを買うと色んなソフトが入っていますが、使うかどうか分からないような、ワケの分からないソフトは入っていないほうが良いです。

岩渕:初めから全部のソフトが本体にインストールされているのではなく、そういったソフトはCD-ROMでの提供までで、入れるかどうかは自分で選べるならまだマシということですね。実際、スタートメニューから「プログラム」とたどると、名前だけでは何に使うか分からないソフトがワンサカ入ってますものね。使わないソフトの上を通り過ぎないと使いたいソフトに到着できない状態が毎回毎回続くのは、それだけでもストレスだと思います。
画面をスクロールさせている写真

清水:そうです。最初から入っていたらそれだけで重くなるし、高くなるし。
画面の移動で首の筋肉が張っている写真

岩渕:ウェブがこうなると、もっと利用しやすくなるのにな…という要望もどうぞ。

清水:スクロールが長いのは疲れるから勘弁してほしいです。


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