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宮城県「広報研修会」県職員と県内市町村職員約150名が受講

セミナー受講者の様子写真2007年4月24日、宮城県では、ホームページ作成を担当する県職員と県内市町村の職員を対象に、広報研修会「誰もが使いやすいホームページの作り方」を開催しました。

今回の研修会は、ウェブアクセシビリティについての周知を目的に、県の各部署から132名、県内市町村から14名が受講されました。

研修会を担当された宮城県総務部広報課企画報道班の木村文康さんに研修後記を寄稿いただきました。研修会講師を担当したアライド・ブレインズの大久保翌のレポートと合わせてご紹介します。

研修概要

  • 名称: 平成19年度宮城県広報研修会「誰もが使いやすいホームページの作り方」
  • 日時: 2007年4月24日
  • プログラム:
    1. ウェブアクセシビリティの目的と考え方
      • インターネット利用の加速とアクセシビリティ配慮の必要性
      • ウェブアクセシビリティとは?
      • 障害者・高齢者の利用の実際を知る
    2. アクセシビリティ確保のポイント
      • 基本となる5つのポイント(実例に基づいた解説)
    3. 行政に求められている対応
      • 国家施策の中のアクセシビリティ
      • JIS制定後の動向と求められる対応

研修後のコメント
宮城県 総務部広報課企画報道班 主任主査 木村 文康(きむら ふみやす)さん

宮城県では、平成15年度のリニューアル以降、共通のテンプレートを使って各課室所毎にページの作成・更新をおこなっています。まさに職員の「手作り」によって宮城県のホームページは運営されています。このため、ウェブアクセシビリティを維持向上するためには、担当職員一人ひとりの理解が欠かせないことから、ホームページリニューアル時から、ウェブアクセシビリティ向上のための職員研修等を継続して実施してきました。

職員異動により、ホームページ作成担当も2~3年程度で替わってしまう事から、「今年度初めてホームページ担当になった職員にも分かる」ことを念頭に、「ウェブアクセシビリティとは?」「どういう事が問題になるのか」等基本的な内容を中心にご講義いただきました。

講義では、障害のある方が実際にどのようにしてホームページを利用しているかを動画を交えて解説いただいたり、アライド・ブレインズ社が昨年実施した「自治体サイトアクセシビリティ全ページ実体調査」での宮城県の調査結果に関するダイジェストをお話いただきました。また、本県の実際のホームページの中から、「良い例」「悪い例」を解説していただき、受講者にとっては非常にリアリティのある内容で、理解が一層深まったと思います。

さらに研修では、昨年国連で「障害者権利条約」が採択された事にも触れていただきました。今後日本がこの条約を批准して国内法の整備が進んでいけば、アクセシビリティに関する行政の責任もより明確にされる事が予想されます。行政に携わる私たち全ての職員は、「発信しようとする情報がアクセスしやすいものか?」という視点を持ち続けなければならないと実感しました。

研修終了後は早速受講した職員から「このページの配慮はこれでいいのか」という問合せもあり、研修の成果の一端を見ることができました。職員にとってはなかなか難しいウェブアクセシビリティについて、分かりやすくかつリアリティのある講義を提供頂き、ありがとうございました。

研修後記 講師:アライド・ブレインズ 大久保 翌(おおくぼ あきら)

大久保の講演写真弊社が宮城県の研修会を担当させていただくのは今回で2度目になります。前回は、国内でウェブアクセシビリティという概念がまだあまり知られていなかった平成15年1月。ウェブアクセシビリティのJIS規格(JIS X 8341-3)が制定される1年以上前のことでした。その後も宮城県では、ウェブアクセシビリティなど情報バリアフリーを重視した研修会を毎年のように実施されているそうです。今回は、前回の研修以降多くの職員の方が異動された経緯などから、ウェブアクセシビリティの基礎に関する研修の実施についてご相談をいただきました。

今回の研修会は、「どのような利用者が存在しているのか、どのような配慮が必要なのか、具体的にどのように対応すれば良いのか」といった基本的な内容で構成される入門編のプログラムを用い実施しました。障害のある方のホームページ利用を紹介するビデオを上映し、様々な利用者が困っている実情を説明しました。また、宮城県の実際のページを題材に、対応の考え方や良い例と悪い例などを解説しました。この中では、いくつかの施設の所在地情報を紹介したページ(地図を掲載しているページ)を例に、「利用者の立場を考えた代替テキストの用意の仕方」について解説しました。解説の内容を参考に、研修会後すぐに調整をいただいたページもあるようです。

セミナー中の風景写真どのようなページ作りを心がけることが利用者にとって親切であるか。そのような配慮の意識の高い自治体では、ページを作成する職員の方々によってアクセシブルなページ作りが模索されるようになり、その成果がホームページに現れてきます。宮城県において平成15年以降、研修の取組みが継続されていることは非常に素晴らしいことですし、そのような地道な取組みの積重ねが現在のホームページを支えているのだと思います。今回の研修により、利用者の立場を考えたページ作りがより浸透していくことを心から願っています。

また今回の研修会は、県内の市町村からも参加がありました。都道府県に比べ、多くの市町村ではまだまだ情報が不足しているのが現実です。今後も宮城県において、地域の自治体をリードすべく様々な取組みが実施されることを期待したいと思います。

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