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神戸市「ウェブアクセシビリティ研修」約600名の職員が受講

神戸市は、2008年11月25日~27日にかけて、ウェブアクセシビリティをテーマにした全職員向けの研修を実施しました。午前の部、午後の部を設定し、6回の開催で参加者は約600名となりました。研修を主催された広報課の宮田展明さんのコメントと、研修の講師を担当したアライド・ブレインズの大久保翌・柳原猛のレポートを併せてご紹介します。

研修に関するコメント
神戸市 市民参画推進局 広報課 主査 宮田展明(みやたのぶあき)さん

研修の開催にあたって

研修会場の外観「ウェブアクセシビリティ」とは実に理解されにくい概念ではないでしょうか。私は今から3年前の2006年4月に広報課に着任し、主に神戸市ホームページ全体の管理運営を担当しています。

神戸市のホームページはこれまで、各部局各課毎に一定のスキルを持った職員の手で作成されてきました。ただ、ページを閲覧される方からは「ページデザインに統一性がないので操作がしづらい」「古い情報のままで更新されていない」との指摘がなされてきました。そこで当時、ホームページのリニューアル及びCMSの導入を決断し、とあるセミナーに参加したところ、今回、講師をご担当頂いた大久保様との出会いがまさに「ウェブアクセシビリティ」との出会いとなりました。

現在、神戸市では2009年にホームページのリニューアル及びCMSの導入を予定しています。そこで今回、これまで以上に、神戸市ホームページを誰にとってもわかりやすく、利用しやすいホームページにするために、広報課だけではなくページを作成する職員をはじめ、公開を承認する係長級・課長級を対象とした「ウェブアクセシビリティ」の研修を開催しました。

研修を開催して

研修後のアンケートでは、「障害者の方にとってのホームページの重要性がよくわかった」というコメントや、「具体的な改善事例が多かったので、明日からすぐにでも取り組みたい」というコメントが多く寄せられました。

研修の中では、神戸市ホームページの現在の具体的な課題を体系的に取り上げてもらったため、職員にも各課の課題として意識してもらえるよい機会になりました。

今後について

研修の風景昨今、ICTの導入に伴って、情報デバイド(格差)の解消に向けた取り組みが重要になってきています。1つは、行政がその保有する情報を出す時、正しい情報をすべての人に平等に確実に伝えることが責務ではないか。2つ目は、情報の有無が所得の格差を生みだし、社会における勝者、敗者をつくることから、情報をすべての人が平等に入手出来る機会を我々行政が提供できているか、この2点はコミュニケーションツールとしてICTを活用していく中で、我々行政の人間が常々考えていかなければならないテーマだと私は思います。

私自身、インターネットは水や電気と同じように人々の生活に必要な情報の社会的インフラであり、まさに”LIFE SYSTEM(ライフシステム)“だと思っています。古典的なメディアの出来なかったこと及び行政情報をすべての人に届けるためにも積極的なインターネットの活用が必要であり、特に障害者の方々にとっては、一挙に世界が広がる重要な広報媒体ではないでしょうか。

最後に、私自身が研修を通じて改めて実感したことは、より良い市民との関係づくりの基本は「職員一人ひとりの心」からであり、「ウェブアクセシビリティ」の知識については、自治体の職員にとって、様々な場面で役立つものだということです。職員の意識改革につなげていきたい、そう考え今回の研修を生かし、今後も引き続き神戸市ホームページのアクセシビリティ向上をはかっていきたいと思います。

研修後記

講師:アライド・ブレインズ 大久保翌(おおくぼあきら)

研修では、公共機関にとってのウェブアクセシビリティの重要性について、その背景からご理解いただくことを目的に、障害者の方のインターネットの利用を紹介した映像や、神戸市様の実際のページを題材にしたデモンストレーションを交えながらお話をさせていただきました。

CMS導入の機会にこそ、全職員向けの研修を実施して職員の方々の意識を向上・改革することが重要になります。その意味でも、今回の研修の内容を日々の業務に生かしていただきいと願っております。

講師:アライド・ブレインズ 柳原猛(やなぎはらたけし)

アライド・ブレインズでは、社員研修の一環として弱視や全盲の方々のためのパソコンスクールを見学する機会を設けております。障害者の方のパソコン利用の大変さについては、知識としてわかっていても、実際の利用の様子を見学させていただくと、あらためて思い知らされることがあります。それは、よく考えてみればわかることですが、ホームページを利用する以前に、パソコンの設定や操作といったたくさんのバリアがあるということです。

そんなにたくさんのバリアがあっても、スクールに参加されている皆さんは「様々な情報を自力で入手できる」という意味で、ホームページはなくてはならないものであるとおっしゃっていました。

研修では、そういった利用者もいらっしゃることを映像でご紹介しました。研修後のアンケートでは「障害をもった方が、パソコンを使いこなしてインターネットを使っていること自体知らなかった」というコメントがありました。誰もが快適に利用できるホームページの実現は、様々な人が様々な方法でホームページを利用しているということを知り、意識することからはじまると思います。ぜひ今回のご経験を神戸市ホームページの品質向上に役立てていただければと思います。

研修概要

  • 名称:「神戸市ウェブアクセシビリティ研修」
  • 開催日:平成20年11月25日、26日、27日
    (各日とも午前・午後に1回ずつの計6回)
  • プログラム:
    1. ウェブアクセシビリティへの社会の注目
    2. ウェブアクセシビリティの目的と考え方
    3. アクセシビリティの配慮とは?
    4. 行政に求められる対応

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