レポート　公共サイト運営の最前線
第5回「毎年取組む全庁的なページの改善作業で、職員の意識が向上 ～4年間の試行錯誤と成果とは～」

アライド：職員のホームページに対する意識が低い、ホームページを改善する作業時間を取ってもらうのが難しい、といった意見が多くの自治体から寄せられています。他の業務で多忙な中、どのようにしたら積極的に取組んでもらえるでしょうか。

鈴木：言いっぱなし、配りっぱなしではなく、実際に作業に着手できるようサポートし、取組みやすい環境に整えてあげることが重要ではないでしょうか。文京区ではホームページリーダーを中心に改善を行いましたが、その作業をやりやすいようにしてあげることは広報課の仕事ですね。

情報分類については全コンテンツを見直した方がよい、といった意見もありました。それは理想的ですが、短期間に実施するには無理がありました。今年度に実施可能で現実的な方法を考え、検証結果に基づく修正対象ページのリストを作成し、それに沿って作業してもらったのが、各課の職員の協力につながったのではないかと思います。

また、職員の協力を得るためにも、組織内で常にホームページの重要性を伝えておくことも必要ですね。

アライド：現在、ホームページの評判はいかがでしょうか。

鈴木：区役所内ではここがよくなった、などという意見を聞くようになりました。ただ、一般利用者の方の意見をいただく機会がなかなかないので、ホームページ上でアンケートをとりたいと思っています。

アライド：今後はどのような取組みをされていく予定ですか。

鈴木：今後は改正JISへの対応や、次のリニューアルに向けた準備を実施していきたいと考えています。そのために、今後も定期的にページを検証し、出てきた問題点を研修などで職員に伝え、実際に改善していく取組みを継続していきたいと思います。

アライド：ページを検証するだけでなく、出てきた問題点を実際に改善していく取組みは、他の自治体でもとても参考になると思います。ありがとうございました。