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Eレベルのサイトの5つの重要問題

[ 2022年9月16日 ]

執筆担当
大久保 翌
(おおくぼ あきら)


最下位Eレベルが562団体

2022年6月に、「A.A.O.ウェブサイトクオリティ実態調査 自治体編第17回」(対象:都道府県、全市、特別区)の結果を公表しました。
この調査は、独自の解析システムを用い、公共機関ウェブサイトの全ページ・全ファイルを解析し、アクセシビリティ・ユーザビリティ等をA~Eの5段階のレベルで評価し公表しています。
最も低い「Eレベル」は562団体あり、全体の65.8%でした。多くのEレベルサイトにはユーザビリティあるいはアクセシビリティに関する重大な問題があります。リニューアル事前準備、ウェブアクセシビリティ改善等の支援事例から、主な問題点を解説します。

問題1:検索から探しにくい

Google等の検索サービスからサイトにアクセスする利用者が多い中、検索性の向上は極めて重要な課題です。検索でうまく情報を探せない問題は、多くの場合、検索機能ではなく、コンテンツ側に原因があることを認識してください。
例えば、ページタイトルに問題があると、サイト上に該当するページがあっても、利用者が検索結果から見つけることができません。また、公共機関サイトでは、リンクテキストの問題も非常に重要な課題となっています。
本調査結果では、リンク/タイトルの評価結果が85%に満たなかった団体が277ありました。

  • 【要注意評価項目】 リンク/タイトル
  • 【詳細解説セミナー】 リニューアル失敗率76%から脱する方法

問題2:デザインやナビゲーションが異なり、混乱する

利用者がサイト運営者を認識し、混乱せずに目的の情報を探せるように、デザインやナビゲーションの仕組みをサイト内で統一することが非常に重要です。
本調査結果では、共通ナビゲーションの評価結果が70%に満たなかった団体が279ありました。これらのサイトでは、デザインやナビゲーションの仕組みが異なるコンテンツが多数公開されており、利用者がページを移動した際に混乱するということが起きている可能性があります。

  • 【要注意評価項目】 ナビゲーション
  • 【詳細解説セミナー】 リニューアル失敗率76%から脱する方法

問題3:スマートフォンで閲覧しづらい

パソコンに比べ画面の小さいスマートフォンでは、表示される文字情報の量や余白等を適切に設計し、どの端末から閲覧した場合も同様に情報を取得できる配慮が必要です。
一般の方に公共機関サイトを実際に閲覧してもらい、ユーザビリティやアクセシビリティを確認する「ユーザー評価」という取組を実施すると、スマートフォンでの閲覧に多くの問題が生じていることがわかります。
今年度にアライド・ブレインズがユーザー評価実施をご支援した自治体のサイトは、複数の評価モニターから「リンクテキストの文字数が多すぎて、スマートフォンで折り返し表示され、読み取りづらい」と指摘がありました。

  • 【要注意評価項目】 リンク/タイトル
  • 【詳細解説セミナー】 リニューアル失敗率76%から脱する方法

問題4:視覚障害者が情報を得られない、分かりにくい

Eレベルのサイトは、画面に表示されている内容を視覚障害者が音声で読むことができない、誤った内容が読み上げられるといった、アクセシビリティの基本的な問題が残っている場合があります。
公共機関は、障害者差別解消法、総務省「みんなの公共サイト運用ガイドライン(2016年版)」等に基づき、日本産業規格JIS X 8341-3:2016に示された基準でアクセシビリティを確保することが求められています。

  • 【要注意評価項目】 画像代替、構造化、コンテンツ表現
  • 【詳細解説セミナー】 ウェブアクセシビリティJIS規格改正に備えた準備と改善計画

問題5:CMS機能を活用できていない

Eレベルのサイトは、サイト全体を統一的な基準で管理できていない事例が散見されます。リンク切れの解消、アクセシビリティの確保、わかりやすいナビゲーションの提供など、サイト全体で統一すべき多数の事柄が実現できていない状態です。
このようなサイトではCMSの機能を有効に活用できません。同じCMS製品を導入していても、団体によってサイトの品質に大きな差があることをセミナー等で繰り返しご説明しています。
次期リニューアル、CMS入替えに向けて、本調査結果を参考にサイト全体を対象にした改善の必要性を確認してください。

  • 【要注意評価項目】 リンク・タイトル、共通ナビゲーション
  • 【詳細解説セミナー】 ウェブアクセシビリティJIS規格改正に備えた準備と改善計画、リニューアル失敗率76%から脱する方法

改善の計画と実行に向けて

本調査結果を参考に、改善の取組を計画し実行いただきたいと思います。下記のセミナーでは、問題の内容、改善の考え方、取組計画検討の重要事項について詳細に解説する予定です。ぜひご活用ください。

改善方策の解説セミナー

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