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ウェブアクセシビリティ向上への道 - だれもが使えるサイトを目指して -
No.05ウェブアクセシビリティ配慮の実践~よくある誤解

[ 月刊『広報』 平成17年12月号掲載 ]

執筆担当
大久保 翌
(おおくぼ あきら)


行政の広報担当者に役立つ実務記事などを中心とした行政広報専門誌、 月刊『広報』 で連載している「ウェブアクセシビリティ向上への道 – だれもが使えるサイトを目指して -」の記事を、日本広報協会様のご好意により、転載させていただきます。

「特別な支援」よりもまず訪問者が問題なく利用できるページづくりを

今号では、ホームページ(HP)担当の方によくある誤解を題材に、ウェブアクセシビリティの配慮の実践について考えてみましょう。「アクセシビリティに配慮のあるHPでは画像を使ってはいけない」「HPに利用者支援機能を導入すればアクセシビリティ配慮になる」皆さんはこのような認識をしていませんか?

画像を使ってはいけない?

最近、自治体や企業のHP担当者の方と話をする機会が増えてきました。その際に多くの方が「ウェブアクセシビリティに配慮すると、魅力の薄いHPになりそうで悩ましい」と言われます。ウェブアクセシビリティ配慮=テキスト主体のHP=画像は使ってはいけない、という認識を持たれているようなのですが、果たしてそれは正しい理解でしょうか?

使う場合の配慮は必須だが……

「画像を使う場合の配慮」は、最もよく知られたウェブアクセシビリティ対応でしょう。たとえば、音声読み上げソフトで読んでいる人は、ページ内のテキストを音声に変換して読めますが、画像の中に何が書いてあるかは分かりません。このような画像を見られない利用者にも適切に情報が伝わるように、配慮のあるHPを作りましょうという考え方は、前号までに解説したとおりです。

画像を使う場合には、その意味や役割を伝える代替テキスト(alt属性など)を用意します。この対応を行うことで、画像を見られない利用者でも、情報を漏れなく把握し、HPを利用することができるようになります。ただし、ここで必要とされている配慮は、「画像を使う場合には代替テキストを用意する」ということであって、画像を使ってはいけないという話ではありません。

効果的な使用は分かりやすさにつながる

画像には様々な効果があります。視覚的にイメージや魅力をアピールするという意味でとても有効です。図解をすることで情報が理解しやすくなるということもよくあります。また、ページ内の情報の位置づけや分類を、メリハリを持って伝えることにも効果があります。

ある業者が行った調査で、年配の利用者がHPを分かりやすいと感じるかどうかに、画像が大きく影響しているという結果もありました。多くの人にとっての分かりやすさを考えるときに、「画像をいかに効果的に使うか」という視点は欠かせないともいえるのです。

最近リニューアルされた自治体のHPでは、ほぼテキストだけとしているものが少なくありませんが、これらを参考にする際も「画像は使ってはいけない」という認識だけで真似るのはお勧めできません。

むろん、考えなしに画像を乱用すると弊害が出ることがあります。これらの理解を前提とした上で、ぜひ担当されているHPにとっての最適な設計を模索していただきたいと思います。

HPで利用者支援機能を提供したい……

もうひとつ、特に最近増えている誤解を紹介しましょう。音声読み上げや文字拡大などの支援機能をHPで提供するための製品があり、類似のものが複数の業者から提供されています。HP担当者の方と話をしてみると、「ウェブアクセシビリティの対応とはそのような製品を導入することだ」「何よりも優先して導入しなければ」と認識しておられる方が意外に多いようです。予算があるのであれば導入自体を否定はしませんが、アクセシビリティに問題の多いHPで真っ先に行うべき対応でしょうか?

あくまで付加機能

「情報が読めない」「操作ができない」といったウェブアクセシビリティの問題は、HP内の個々のページの作り方に配慮がないことが原因で生じています。これらの問題は、前記のような支援機能を導入したからといって解決するものではありません。たとえば、画像に代替テキストが用意されていないようなHPに音声読み上げ機能を導入しても、画像の内容を読めないことには変わりがないわけです。

本当にすべき対応とは

HPの情報を読むことや操作することに困難がある利用者の多くは、自分自身で困難を克服するためのソフトなどを用意しています。たとえば、目の見えない人は、音声読み上げソフトを使っています。見えにくい人は、OSの設定や特殊なソフトなどで表示を変換してパソコンを利用しています。

皆さんの担当されているHPを訪れる前後に、その人はどのように利用しているかを考えてみてください。ウェブサーフィンという言葉があるように、多くの人はリンクをたどったり、検索サイトを使ったりしながら、様々なHPを移動します。その際、個々のHP独自に用意された支援機能があったとしても、自分の支援ソフトを持っている人の多くはその機能を優先して使うでしょう。また、年配の利用者は自分で特殊なソフトなどを用意している人は少ないですが、そのような人にとっても、HPごとに異なる支援機能は効果が限定されるのではないでしょうか。

「自分のところで特別な支援をしなければ」と考えるよりも先に、皆さんはぜひ、訪れた人が問題なく利用できるようにという観点で、各ページの作り方に配慮してください。

「ウェブアクセシビリティ」という言葉は少しずつ広まってきましたが、同時に様々な誤解も生まれ、混乱が生じているようです。A.A.O.サイト(https://www.aao.ne.jp/)では、現場が直面している様々な状況を踏まえ、地方自治体や民間企業の担当者の方の正しい理解と実践を支援する情報を提供しています。勉強される際や悩まれた際などに、参考にしてみてください。

ユーザテストの意義と実践
A.A.O.を題材に実施したユーザテスト(利用者評価)の内容と評価結果を公開しました。アライド・ブレインズの取り組みの拠り所となっているのは、障害者・高齢者を含めた利用者の方の声です。ウェブアクセシビリティのJIS規格でも検証作業の重要性がうたわれていますが、本当に利用者にとって使いやすいHPであるかどうかは、チェックツール等による点検や制作者のノウハウだけで判断するのは不十分であり、利用者の方の生の声を聞かねば分からないことがたくさんあるからです。
今回は、障害をお持ちの3人のウェブユーザの方に、A.A.O.サイトについての操作課題に取り組んでいただきながら、使いやすさや分かりやすさを評価していただきました。ユーザテストの臨場感あふれるレポートから、利用者の声を聞くことの意義と実践の様子に触れることができます。ぜひご覧ください。

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