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わたしとWebとパソコンと
No.4 視覚障害者の社会参加で(中編)

[ 2008年9月18日 ]

岩渕正樹さんの写真 インタビュアー
岩渕正樹さん
(いわぶち まさき)

宇佐美さんの写真 宇佐美昭治さん
(うさみ しょうじ)



メールは、いつでも、何回でも

岩渕:さて、宇佐美さんは色々なホームページを見ることができるようになったわけですが、普段どのようなウェブサイトを利用していますか?

宇佐美:普段ですね。そうですね。一番使っているのは毎日のニュ―スです。天気予報、それから、外出時の時刻表、音楽をけっこう聴きます。それから、インターネット放送、特に、JBSの日本福祉放送をよく使っています。

岩渕:メールのほうはいかがでしょうか?

宇佐美:メールは、私にとっては大変便利な通信手段です。たとえば、メールが使えるようになる前は、印刷された案内文を家族に何回も読んでもらわなくてはならなかったのですが、メールの場合、いつでも、何回でも、自分の納得するまで聞き直すことができるので、大変便利です。

岩渕:家族となると、聞くほうも聞かれるほうも、何かと大変ですものね。

宇佐美:タイミングが問題なんです。ぼくが聞きたいと思ったとき家族の時間が空いているとは限らないわけで。

岩渕:むしろ、そういうときに限ってタイミングが合わなくて。そこから先は自粛しますね。

宇佐美:あはははは(笑)

違っていたら、知らせてほしい

岩渕:他にメールのことで何か?

宇佐美:実は、私たちは漢字が入らないんです。

岩渕:漢字が入らないと言いますと?

宇佐美:私たちは、漢字がどんな文字か視覚的に得られないので、聞こえただけでは意味を取り違えることがありますが、音声読み上げソフトを使うことで、同音異義語でも判断することができます。そして、健常者と同等の漢字かな混じり文を書くことができます。これが最大のメリットです。

岩渕:メールという共通の土俵に立つことができるということですね?

宇佐美:そのとおりです。人を介さず直接コンタクトができるのが最大のメリットです。

岩渕:漢字ということで思い出したのですが、中途失明の人はそれほどではないにしても、幼少期から失明していた人は漢字はどうなのでしょう。盲学校では漢字を教えてこなかったと聞きましたが。

宇佐美:私がいた当時は、全盲の人は点字ですから、漢字は全く分かりません。

岩渕:点字はひらがな書きですものね。坂戸パソボラの講座に参加したのがきっかけでパソコンを購入した人から初めて届いたメールも、全部ひらがなでした。

宇佐美:視覚障害者は耳でだけ聞いているので、同音異語などで漢字を間違えている可能性があります。なので、違っていたら違っていることを知らせてほしいと思います。

岩渕:意味的には違う漢字を入力しても、音声読み上げソフトは“音としては”間違いなく読み上げてしまうわけで、メールを出す前に聞き直したとしても気がつかないことはかなりあると思います。

宇佐美:そんなメールが届いたら、申し訳ないですが、前後の文脈から判断してもらいたいと思います。
パソコンが読み上げる内容に集中している写真

岩渕:見えていたって間違えることはしょっちゅうです。前後の文脈からの判断が必要なのは、誰が書こうと同じですので、ご安心ください。

ニュースを6つの媒体で

岩渕アイネットでは、メーリングリストを開設していると聞きましたが?

宇佐美:メーリングリストを通してメールが流れることで、情報が満遍なく伝達され情報の共有できるので、会員に役立っています。

岩渕:メーリングリストができる前はどうやっていたのでしょうか。アイネットを作った当時の情報のやりとりは? 最初は電話とか?

宇佐美:最初は電話です。一人ひとりに電話でやっていました。

岩渕:先ほどパソコン率は75%と言いましたが、75%の人は、みんなメールでやりとりができているのでしょうか?

宇佐美:そうですね。残りの25%は電話です。

岩渕:ケータイで受け取る人もいるのでしょうか?

宇佐美:ケータイでメールをしている人はいないと思います。

岩渕:みんなパソコンで?

宇佐美:自宅のパソコンです。

岩渕:パソコンでメールがやり取りできるようになっただけでもすごいことですね。

宇佐美:そうですね。大変な進歩だと思っています。

岩渕:そういえば、アイネットでは新聞やニュースを出していなかったでしょうか?

宇佐美:出しています。

岩渕:メールでやりとりしているわけですね?

宇佐美:メールとホームページと、うちは6媒体で出しています。

岩渕:6媒体?

宇佐美:活字、大活字、点字、テープ、それからメールとホームページで、全部で6媒体ですね。

岩渕:これはやはり「パソコンを駆使」ですね!

宇佐美:あはははは (笑)


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