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連載「JIS X 8341-3改正動向と公共機関HPに必要な対応」
第10回「JIS試験は年度内の早い時期に実施する」

[ 2025年8月4日 ]

米田の写真執筆担当
米田 佳代
(よねだ かよ)


本連載は、ウェブアクセシビリティのJIS改正、総務省みんなの公共サイト運用ガイドライン(2024年版)などの最新動向、公共機関ホームページに求められる対応を、総務省推進事業事務局を毎年担当しているアライド・ブレインズのコンサルタントが解説します。

公的機関のアクセシビリティ対応を支援する「みんなの公共サイト運用ガイドライン」

2024年5月、総務省より「みんなの公共サイト運用ガイドライン(2024年版)」(以下、総務省ガイドライン)が公表されました。本ガイドラインでは、公的機関がウェブアクセシビリティに対応する必要性と背景、取り組むべき項目や手順、実施にあたって重視すべき考え方などが詳しく示されています。

総務省ガイドラインが求める「適切でない取組」の是正

総務省ガイドラインは、近い将来のJIS改正に向けて、できる限り速やかかつ確実に、現行の基準であるJIS X 8341-3:2016に対応することが不可欠であるとしています。しかし、総務省が実施した調査では、JISの適合レベルA及びAAに多数の問題のあるホームページが、ホームページ上で「AA準拠(JIS試験をした結果として問題がないことを意味する)」と公表している事例があることが明らかとなっています。

このような状況を是正するために、総務省ガイドラインでは、関係する法律や総務省ガイドラインに則した取組とは言えない、「適切でない取組」の具体例が9つ示されました。(※総務省ガイドラインp.39参照)

さらに2024年10月には、総務省より各公的機関公式ホームページ担当宛に、「取組が適切であるかどうかを確認すること」、「適切でない取組を是正すること」を求める文書が郵送で発出されました。

JIS試験を年度末に実施するだけで、改善に取り組んでいない

「適切でない取組」の一つとして、JIS X 8341-3:2016に基づく試験を年度末に実施し、結果の分析や改善に取り組む期間が確保されていないという例が挙げられています。
試験の結果、問題が見つかった場合には、修正方法や対応の優先順位、誰が、いつ修正するかといったことを具体的に検討し、改善に取り組む必要があります。

問題の内容によって対応の仕方は様々です。ホームページの管理運営部署で簡単に対応できるものもあれば、担当課の検討が必要なもの、運用事業者との連携が必要なものや費用がかかるもの、次回リニューアルに向けて対応すべきものなど、利用者にとっての問題の深刻度や改善の難易度などを踏まえて、総合的に検討することが重要です。

しかし、1月や2月など年度の後半に試験を実施し、試験結果を年度末ぎりぎりに得ている団体では、すぐに担当職員が異動するなどして、改善が行われないまま放置されるケースが少なくありません。

早い時期にJIS試験を実施し、年度後半に改善期間を確保する

一方で、年度の早い時期にJIS試験を行う団体では、年度内に分析や修正の時間を十分確保することができ、継続的な改善が行われ、問題が減少している傾向が見られます。

弊社がご支援している公的機関でも、年度前半に試験を実施している場合は、毎年着実に修正作業が行われ、年を追うごとに問題が減り、サイトの品質が向上しています。これに対し、年度の後半で試験を実施している団体では、修正が間に合わず、翌年も同様の問題が繰り返し検出される事例が見られます。

このようなことから、JIS試験は年度の早い時期に実施し、年度内に十分な改善期間を確保することを強くお勧めします。

総務省ガイドラインには、このほかにも適切でない取組の例が示されています。次回以降のコラム、セミナーで詳しく解説を予定していますのでご活用ください。

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解説セミナー

次回以降のコラム

総務省ガイドライン(2024年版)が求める取組について、より詳細に解説予定です。

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