A.A.O.ユーザーテストレポート
「障害のある方がどのようにウェブを日々活用しているか」、「自分にとってどのような意味のあるメディアか」、実際に利用している方からいただいた生の声をご紹介するコーナーです。
第1回特別企画:A.A.O.サイトのユーザテスト (2005年9月、10月実施)
2003年11月のA.A.O.サイト開設以来、はじめてユーザテストを実施しました。
アライド・ブレインズではこれまで、ウェブアクセシビリティの普及・発展を目的として、A.A.O.サイトでの情報提供や、官公庁・自治体・企業等に向けた支援業務を行なってまいりました。これら様々の取り組みの拠り所となっているのが、障害者・高齢者を含めた利用者の方の声と認識しています。
JIS X 8341-3の第6章「6.3 検証に関する要件」でも検証作業の重要性がうたわれていますが、本当に利用者にとって使いやすいウェブサイトであるかどうかは、チェックツール等による点検や制作者のノウハウだけで判断するのは不十分であり、利用者の方の生の声を聞くからこそ発見できる点がたくさんあると思っています。
そこで今回、坂戸パソコンボランティアの岩渕正樹さんのご協力により、障害をお持ちの3名のウェブユーザの方に、A.A.O.サイトについての操作課題に取り組んでいただきながら、使いやすさやわかりやすさを評価していただきました。
ユーザテスト報告
ここでは、ユーザテストの臨場感あふれるレポートをご紹介します。
はじめに、ユーザテストに参加された方ご自身のことと日頃のウェブの使い方についてご紹介いただきました。
次に、岩渕さんの進行で2つの操作課題に取り組んでいただきました。1つ目はA.A.O.サイトの中から「このWebサイトについてのご意見・ご指摘」フォームを探し、意見を送信するという課題です。2つ目はサイトの中から法律案の第何条かを探し出す課題です。
最後に、ユーザテストに参加された方ご自身、テストに立ち会った岩渕さん、A.A.O.サイトの制作担当の3者からの感想をご報告します。